10年前と比べてコーヒー業界はどう変わったのか(Vol.2)
GLITCH COFFEE&ROASTERSの代表 鈴木清和氏との対談vol.2は、前回の続いて、GLITCHの名前の由来からスタートです。
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- 鈴木氏
- あとは、一つ一つの文字に意味を持たせていて……。
Gは、グローバル。
Lは、ライフ……何だっけ?
- 大井
- ライフスタイル?
- 鈴木氏
- そう、ライフスタイル(笑)
Iが、イノベーション。
Tが、チームで。
バリスタとかのチームとか。
Cは、カスタマーサービス。
でHは、ハイクオリティ。
- 大井
- なるほど。
- 鈴木氏
- うちのスタッフからもすごい候補を集めて、どういうのがいいだろうって話してたんですけど、最終的にGLITCHになりました。
- 大井
- それはスタッフやシェアロースターをしている方たちだけでなく、鈴木さんの周りにいらっしゃる色々な人と話し合ったということですか?
- 鈴木氏
- そうですね。ウェブデザイナーさんとか。あとはネット関係の人とか。
やっぱり自分の持っている感性って、本当に良いのか、良くないのか分からないじゃないですか。
自分はカッコいいと思ってるかもしれないですけど、人からみたらズレている可能性もあるんで。でも、やっぱり良いものは1個だと思うんですよね。あとはネットだと、上位検索できるように、とかですね。
- 大井
- 何かを決めるときは、周りの意見を聞きながら、決めていくタイプですか?
- 鈴木氏
- そうですね。自分、心配性なので(笑)
- 大井
- そうなのですね(笑)
- 鈴木氏
- 心配性なので、やっぱりみんなと進んでいきたい。チームでありたいですよね。
このお店もそうだと思うんですけど、一人じゃ絶対できないし。CafeSnapさんと繋がっていることで、できることもいっぱいあると思うんですよね。そういうふうに人と繋がっていることって、とても大切ですよね
- 大井
- バリスタについて伺いたいのですが、鈴木さんはバリスタを始められて10年ですよね。10年前と今とでは、どんなことが違いますか?
- 鈴木氏
- 全然違うと思いますよ。まず昔のバリスタは、イタリアンバールで働いていました。今は、バリスタって言ったら焙煎機があるカフェにいる、コーヒーに特化した人のイメージですよね。
ほとんどのイタリアンバールは、夜はバーになって、バーテンダーがコーヒーを淹れたりしていました。色々と変わり始めたのは。ポールができ始めた頃からじゃないですかね。その当時は、門脇さん、横山さんというバリスタがいて……。知ってますか?
- 大井
- 知らないです……。
- 鈴木氏
- えー!!!! まじっすか!!!
門脇さんと横山さん(※)が日本のバリスタ業界を引っ張っていたんですよね。
※参考
門脇洋之氏:2001年、2003年、2005年ジャパン バリスタ チャンピオンシップで優勝。2005年ワールド・バリスタ・チャンピオンシップで2位入賞。
横山千尋氏:1996年に日本人として初めてイタリア・バリスタ協会からバリスタ
として認定され、2002年、2004年ジャパン バリスタ チャンピオンシップで優勝。
- 鈴木氏
- 横山さんはイタリアンバールスタイルで、チンバリっていうイタリア系のマシンを使っていて、完全にイタリア系のコーヒー。
イタリアンバールのスタイルとかもあるんですよ。後ろ側にお酒が陳列されていて、エスプレッソマシンが置いてある。エスプレッソマシンが置かれている場所もちょっと高くて、お客様用のカウンターも高い、立ち飲み用。
バリスタがカウンターの中で、お客様に背を向けてエスプレッソマシンを使っているのは、イタリアンバールスタイルで、スターバックスみたいにお客様のほうを向いているのはシアトルスタイルです。
- 大井
- へぇ~! 知らなかった!
- 鈴木氏
- 当時は、イタリアンバールスタイルが、流行っていたんですよ。そのときは、横山さんが都内で一番有名なバリスタでした。
毎年、ジャパン バリスタ チャンピオンシップでは、横山さんと門脇さんが1位、2位を競っていたんですけど、2005年に門脇さんがワールド・バリスタ・チャンピオンシップで2位を獲られて。それはバリスタ業界の大きなニュースでしたね。
そこから門脇さんがより注目され始めて。門脇さんは横山さんとはまた違って、自家焙煎でエスプレッソを出すっていうスタイル。横山さんはイタリア協会の認定バリスタなので、イタリアンブランドの豆を使っていました。だから、その頃から色々変わりましたね。
- 大井
- 新しい時代がそこで動き始めたんですね。
- 鈴木氏
- そうそう、動き始めたって感じでしたね。そのときは分からなかったですけど。今思うと、そういう区切りがあったな、という感じですよね。
- 大井
- それじゃあ、そこから色々な個人店が増えていったという感じですか?
- 鈴木氏
- そうですね。小さい規模で。
- 大井
- 鈴木さんがバリスタになられたのは10年前かと思いますが、その前は何をされていたのですか?
- 続きはVol.3で!
次回更新は9月25日(金)です。>>
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