鈴木さんはなぜバリスタになったのですか?(Vol.3)
GLITCH COFFEE&ROASTERSの代表とCafeSnap大井の対談vol.3。今回は、鈴木さんがどのようにバリスタの道を志されたのかに迫ります。
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- 大井
- 鈴木さんがバリスタになられたのは10年前かと思いますが、その前は何をされていたのですか?
- 鈴木氏
- その前は、サラリーマンでした。
- 大井
- ええ! (笑)大学卒業して、すぐサラリーマンになったんですか?
- 鈴木氏
- 専門学校しか行ってなくて。高校で一度、東京に上京したんですけど、また地元に戻ったんです。高校生のとき全然勉強していなくて、ほんとにふざけていたんで。(笑)そんな感じで東京に出てきたら、周りにいる人達と全然レベルが違って。で、その友達に「勉強したほうがいいよ」って言われて(笑)
- 大井
- そこで?(笑)
- 鈴木氏
- そうそう(笑)で、地元に帰って、専門学校に行ってすごく勉強したんですよ、ほんとに。
- 大井
- それは何の専門学校だったんですか?
- 鈴木氏
- コンピュータ関係ですね。
- 大井
- え!? 意外!!
- 鈴木氏
- そのとき、ITが来ていて。で、勉強を始めたら、めっちゃ面白くなって。学校を休むのももったいなくて、皆勤賞でした(笑)
- 大井
- すごい(笑)
- 鈴木氏
- 高校生の頃は学校に全然行かなくて、卒業できるか分からないぞ、っていうくらいだったのに。専門学校は休まずに行って勉強しましたね。高校までは誰かに質問されるなんて絶対無かったんですけど、専門では「そこってどうやってやるの? 教えてください。」って。言われるのがすごく嬉しくなって、勉強することの楽しさを知ったんですよね。
- 大井
- で、卒業後、就職されたんですよね。それはどういう会社だったんですか?
- 鈴木氏
- 秤(はかり)で超有名な企業ですね。
- 大井
- 働かれたのはどれくらい?
4年くらいだと思います。1年でやめるのを決めたんですけど……。自分に合わないと思って(笑) 。仕事は外回りで、修理にいきながら、空きの時間になることも多かったんで、同僚は車で寝ていたりするんですけど、自分はその時間に、色々なところに行って、自分の趣味って何なんだろうって探したり、本読んだり……。余った時間を有効活用して、自分が本当に好きなことを見つけようって。3年間はずっと色々なことをやっていましたね。例えば、ヘンプを編んでみたり。
- 大井
- ヘンプって何ですか?
- 鈴木氏
- 麻で作ったブレスレットです。編みものをやってみよう、ってやったら、今度はそれに付けるガラス玉を作ってみようとか。ガラスをやっているとそこから広がって、ステンドグラスやってみようとか、次は吹きガラスやってみようとか。ガラス以外のもので、じゃあ、陶芸もやってみようとか。
手で触ってみないとわかんないじゃないですか。触ってみて面白いものもあれば、つまらないものもあるし。だから、色々なことをずーっと、やってましたね。
- 大井
- 好きなものの共通点とかありましたか?
- 鈴木氏
- 自分で物を作ることですね。
- 大井
- その中で、コーヒーに出会われたんですか?
- 鈴木氏
- そうですね。
- 大井
- 最初のきっかけは何だったのですか?
- 鈴木氏
- 陶芸でコップを作っていて。そしたら、中に入れるものを考えるじゃないですか。友達がコーヒーをやっていたのは知っていたんですけど、「俺、コーヒー飲まねぇし」と思ってて(笑)でも、カップを作って、やっぱりコーヒーをいれてみようって思って、友達に教えてもらったら、モロハマリしました(笑)
- 大井
- (笑)
- 鈴木氏
- 「なにこれ!」って、なりましたね。その友達と一緒にコーヒー屋さんに行ったら、店に色々な豆が置いてあるんですよね、生の状態で。そしたら「ここ、すぐ焼いてくれるんだよ」と教えてくれて。抽出器具こんなにもあるんだとか。「すごい! 楽しい!」って(笑)もう夢の玉手箱みたいな感じでした。
そしたらバリスタっていう職業があることを知って。すごい面白いなと思いました。
そしたら、いつの間にかそっちの世界でちゃんと働いてみたいと思い始めていて。本当にやるんだったら、ちゃんとしたお店から始めようと思って、デルソーレ(※)に入りました。そこのデルソーレはすごく厳しかったですね。いや、本当に怖かったです。(※デルソーレ:六本木に本店を構えるイタリアンバール)
でも厳しいところで勉強したほうが、勉強になりますね。甘いところで勉強しても何にもならないですからね。
- 大井
- そこではどんなことを学びましたか?
- 続きはVol.4で! 次回更新は9月29日(火)です。>>
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