美味しいもの好きの譲れないこだわり(Vol.2)
CafeCafeの堀利弘さんと美佳さんご夫妻にお話を伺っている対談Vol.2。今回は、美味しいごはんとスイーツを作られるおふたりに、料理に対するこだわりをお伺いしました。
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- 大井
- CafeCafeを始めるにあたって、おふたりはどんなお店にしようと考えていたのですか。
- 利弘さん
- 自分たちが手作りしている美味しい料理を食べていただけるお店。彼女だったらケーキが作れますし、僕は実家が野菜を作っていたり、コーヒーの勉強もしていたので、美味しい食事や飲み物を召上っていただける場所ですね。欲張りすぎといえば欲張りすぎなんですが、お茶、ご飯、ケーキ、全部美味しく食べていただけるようなお店にできたらいいなと思っていました。
- 美佳さん
- もともと私は専門学校をでたあとにケーキ屋さんに勤めていたんです。ケーキ屋さんでは毎日大量のケーキを作って保存し、毎朝販売するものを仕上げて店頭に並べる……ということをしていました。
ただ、ケーキ作りが楽しくなったのは「自分が作ったケーキでこんなに人に喜んでもらえるんだ」と知った時だったので、ケーキ屋さんで作るより、自分が最初から最後まで手をかけて、美味しいタイミングで出せるお店がやりたいなと思っていました。いま、うちで出しているモンブランのように、注文いただいてから仕上げるとか、そういうのがやりたいなと思っていたんです。
- 利弘さん
- “あえて手のかかる仕事をして”、美味しいものを食べていただきたいなと思っていましたね。
- 大井
- なるほど。そういう食に対するこだわりは、おふたりは前々からあったのですか?
- 利弘さん
- 美味しいものが好きなんですよ(笑)食べるのが好きなんですよね、基本は(笑)豪華なものじゃなくても、日々のちょっとした食べ物が楽しみというか。
- 大井
- 食材についても、料理に使われる材料を取り寄せていたり、生産者が見えるものを使われていますね。それはどうしてでしょうか?
- 美佳さん
- 「私達は家ではこれを食べるけど、お店でお客さんには出さない」みたいなのは嫌だったんです。
外食産業の中で、利益や経営を考えていくと、そうは言っていられないのもあるんでしょうけど。でも、自分たちが食べて美味しくて、お客さんに「これ美味しいよね」って言えることがすごく幸せなんです。
それに我慢して安い食材を使うよりも、できるだけいいものを使ったほうが気持ちよく作れますし。
- 利弘さん
- 良い食材を探すのは大変なんだけどね(笑)卵やお肉は、オープン当初から使えたわけではなくお店を始めて、何年かしてようやく見つけたんです。
- 美佳さん
- いつもそうなのですが、食材は探しているとよいご縁があって。
- 大井
- へー! 困っていたり、欲しいなーと思っているとご縁が?
- 美佳さん
- そうなんですよ。
- 利弘さん
- いま使っている卵生産者のジョージさんは、他のお店の営業でこの辺りに来ていて、コーヒーが飲みたいからとCafeCafeに入ってこられたんです。いつも見かけない方だったので、話しかけたら、実は山梨で卵屋をやっているという話で。安心で、美味しい卵を目指して、こだわって作られているし、話を聞いてみたら、すごく面白いおじさんで(笑)
- 大井
- そうなんですね!
- 美佳さん
- ジョージさんが「卵、4つだけ残っているから使ってみる?」とくださって(笑)最初にスポンジケーキを作ったんです。そうしたら、焼いてるときの匂いがすっごく良くて、食べたら本当に美味しくて「あぁ、この卵を使いたいな」と思いました。
- 大井
- やはり食材一つ違うだけで、味は全然違いますか?
- 美佳さん
- 違うと思います。ジョージさんの卵を使った料理は、目玉焼きだけでもすごく幸せそうに食べてもらえるし。オムライスもね、みんな疲れて、「ちょっと優しさに包まれたい」というときにいらっしゃいます。(笑)
- 大井
- そうなんですね~! 優しい味ですもんね。
- 美佳さん
- そうそうそう。なんかでも分かる気がしますよね。
- 大井
- 素材以外に、美味しさの秘訣はありますか?
- この続きはVol.3の「みんなに愛される“優しい料理”の作り方」で! 美味しい料理を作るおふたりには、“素材”以上に大切にしていることがあるそう。次回更新は、11月13日(金)です。お楽しみに!
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