コーヒーの街で生まれた、人気チャイブランド(Vol.1)
CafeSnap発案者の大井がお話をお伺いしているプレミアムコラム。第16回目は、東京を中心に洗練されたカフェで続々と提供が始まっているオーストラリアのチャイブランド“PRANA CHAI”を日本で広める野村功太朗さんの登場です!
PRANA CHAIの魅力、そしてカフェ文化が栄えるオーストラリアで、バリスタとして活躍していた時のお話を伺いました。
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野村功太朗さん
PRANA CHAI JAPAN 代表取締役。スペシャルティコーヒーとの出会いをきっかけにバリスタの道に進み、2012年よりカフェ文化が栄えるオーストラリア・メルボルンに留学。4年間バリスタとして活躍した後、2016年4月に帰国。現在は、オーストラリアでNo.1のチャイブランド“PRANA CHAI”を日本で広める活動をしている。
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- 大井
- 今日はよろしくお願いいたします。野村さんはもともと4年間オーストラリアのメルボルンでバリスタをされていて今年の4月に帰国されたということですが、今はどのような活動をされているのでしょうか?
- 野村さん
- メルボルン発のチャイブランド“PRANA CHAI(プラナ チャイ)”を日本の方に知っていただくための活動をしています。PRANA CHAIは100%セイロンティーとオーストラリア産の蜂蜜、世界各地から集めたスパイスをブレンドしたチャイティーで、優しい甘味と香り豊かなスパイスが魅力。砂糖、保存料も不使用で体に優しいことも特徴です。
- 大井
- オーストラリアで、チャイはどのような存在なのでしょうか?
- 野村さん
- オーストラリアでは当たり前にコーヒーブランドやチョコレートブランドがあって、チャイにもブランドがあります。すでに10種類近くはあると思うのですが、先駆けになったのはPRANA CHAI。その人気ぶりを見て、後追いで他のブランドが違ったバリエーションのチャイを出している状況です。
- 健康志向の女性たちをきっかけにヒット
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- 大井
- オーストラリアはコーヒーのイメージはすごくあったのですが、個人的に、チャイが人気というのは意外でした。オーストラリアでチャイが支持されているのはなぜでしょうか?
- 野村さん
- オーストラリア、特に僕のいたメルボルンは健康志向の人がすごく多いんですね。例えば今、日本で流行っているキヌアやコールドプレスジュース、チアシードなどのスーパーフードは2年くらい前にオーストラリアで流行っていて、それが徐々に日本に入ってきている印象があります。
チャイは元々、ヨガやアーユルベーダという“自然治療法”の考えの中で飲まれてきたドリンク。日本でいうところの漢方みたいなイメージで受け入れられてきたので、最初は健康志向の方やヨガをされる方など女性中心に人気がでました。今ではサラリーマンのお父さんもカフェでチャイを注文してくれますけどね。(笑)
- 大井
- そんなPRANA CHAIを野村さんが日本で広めることになったきっかけというのは?
- 野村さん
- 僕は4年間メルボルンでバリスタをしていて、Balmains Brighton(バルメインズ ブライトン)というカフェで一緒に働いていたのが、PRANA CHAIの創業者であるマリオでした。その繋がりがあって、日本法人の代表となってPRANA CHAIを広めることになりました。
というのも日本はチャイの需要がすごくあるのにバリエーションは少なく、ほぼ2種類しかないんですね。1つはシロップかパウダーで作る簡単なチャイ。もう1つはものすごくこだわった、職人さんにしかわからないようなスパイスの配合で作られている専門店のチャイ。PRANA CHAIは素材にこだわっていながら、カフェや家でカジュアルに楽しんでもらえるこれまで日本になかったタイプのチャイだと思っています。
- PRANA CHAIはメルボルンを表現するために欠かせない存在
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- 大井
- 野村さんは今、お店を持たれていないということで今回は特別に下北沢のFRANKIE Melbourne Espresso(フランキー メルボルン エスプレッソ)で取材をさせていただいてますが、こちらでもPRANA CHAIを出されているんですよね。オーストラリア人オーナーのAlex(アレックス)さんにもお話をお伺いします。まずはこちらのお店について教えてください。
- Alexさん
- FRANKIE Melbourne Espresso は2016年の2月にオープンしたメルボルンスタイルのカフェです。オーストラリア人のお客様がくると「国に帰ってきたみたい!懐かしい!」と感じるような雰囲気と、メルボルンでは定番のドリンクやスイーツを揃えています。
- 大井
- FRANKIE Melbourne EspressoでPRANA CHAI出しているのはなぜですか?
- Alexさん
- このお店には、メルボルンらしさをぎっしり詰めこんでいて、ドリンクやバナナブレッドなどの手作りスイーツ、器具、そのひとつひとつにこだわることで、“メルボルンらしいカフェ”を作っています。
PRANA CHAIはメルボルンスタイルのカフェを表現するうえで欠かせない存在。お客さんがPRANA CHAIを知らなかったとしても、僕が「飲んだことないのかーい!?」って出してみると、その香りやビジュアルをすごく気に入ってくれるし、後からお店に入ってきた人が「なにそれ!飲んでみたい!」となるんですよね。反応がよいということは、日本でもPRANA CHAIが求められているということです。
- 大井
- Alexさんは、メルボルンと日本で、カフェになにか違いを感じますか?
- Alexさん
- メルボルンではカフェはソーシャルプレイス。チャット(話)をする場所ですが、日本では色々な目的でカフェは使われていますね。勉強する人もいるし、ひとり時間を過ごす人もいます。
僕はメルボルンと同じようにお客さんに「元気?調子はどう?」って話しかけるのが好きで。下北沢はショッピングをしたり、友達と会ってワイワイ話したりする場所で、仕事をする場所ではないので、平日の午前中は特に、ゆったりと時間が流れています。そういう時間帯にお客さんと話ができることはいいですね。
あと、違いという点で面白いのがメニューです。オーストラリアでは暑い日でも寒い日でもお客さんが頼むメニューは変わらないんですよ。常にラテかカプチーノ。でも日本は暑い日はアイスコーヒー。だけど、次の日に少し寒くなると急にラテになる。最近、日によって温度差があるでしょ?(取材したのは6月末)「日本人は25度ぐらいになると頭のスイッチが切り替わるのか!?」と思うくらいでるメニューが変わるのが面白いですね。
- 大井
- そうなんですね!
- おすすめメニュー
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- ラテ(400円)
- バナナブレッド(430円)、その他オージースタイルのホームメイドスイーツ
- この続きは、Vol.2「作り手の想いが伝わるPRANA CHAIの魅力」で!次回は7月26日(火)公開です。どうぞお楽しみに!
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