作り手の想いが伝わるPRANA CHAIの魅力(Vol.2)
PRANA CHAIを日本で広める野村功太朗さんにお話を伺っているプレミアムコラム。今回はPRANA CHAIが誕生するまでのストーリーや創設者たちがチャイに込めた想いを伺いました!
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- PRANA CHAI誕生のきっかけ
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- 大井
- オーストラリアでPRANA CHAIの人気ぶりが分かりました。そもそも、PRANA CHAIはどのように生まれたのでしょうか?
- 野村さん
- 今、オーナーは3人いるんですが、最初に立ち上げたのは、この写真でいうと左のマリオと中央のビンセン。僕はバリスタ時代にマリオとBalmains Brighton(バルメインズ ブライトン)というカフェで一緒に働いていたことがありました。
マリオとビンセンは幼い頃から仲良しで、一緒に世界旅行して東南アジアに行ったときにチャイに出会ってその味を気にいったそうなんです。「オーストラリアに帰ってカフェをオープンしたら、世界で感じた味を自分のカフェで出したい」と考えていたので、実際にカフェをオープンしたとき、チャイはカフェの数あるドリンクメニューのひとつでした。
ただ、その頃から彼らは自らが作るチャイに蜂蜜を混ぜるというアレンジを加えていました。というのも、旅行中に飲んだチャイは砂糖がたっぷり入っていたので、健康志向のオーストラリア人用に味を変える必要があったんです。そして辿り着いたのが、このチャイ。
その頃、茶葉とスパイスを混ぜるところからチャイを作っている人はいなかったので、周りのカフェの人が「これ美味しいね、うちの店でも使いたいから茶葉売ってくれない?」と、口コミで広がってきました。
その頃に、カフェの常連さんだったのがコライ。のちに3人目のオーナーになる人です。彼はもともと化粧品会社に勤めていたのですが、「次に何をしよう」と考えているときに、このチャイに出会って。「これはブランド化した方がいい。僕はそういうことをこれまでやってきたから、ちゃんと名前つけて、このチャイをブランドにしよう。」となり、PRANA CHAIという名前が付けられました。
- 大井
- PRANA CHAIというのはどのような意味ですか?
- 野村さん
- 英語で言うと“life force”。日本語でいうと難しいんですけど。“生命力”とか“気”とか、PRANAというのは、そういう意味の言葉なんですね。化学製品が一切入ってなくて体に優しいですし、紅茶やスパイスの香りで体や心をリラックスさせる効果もありますからね。
- 野村さん
- メルボルンでは、まさにこういう風に提供されるんです。砂時計で時間を計って、時間がきたら、自分でコップに注いで飲む。エンターテイメント性がすごいですよね。香りや音、ビジュアル……。表面に素材が浮いていますが、シナモンは叩いて割っていますし、蜂蜜と茶葉をからめることも含めて全て手作りです。PRANA CHAIはそんな作り手の想いがそのまま飲む人にダイレクトに伝わってくるドリンクです。
- 人の繋がりを大切に世界へ
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- 大井
- PRANA CHAIはオーストラリアではどれくらいのカフェに卸されているんでしょうか?
- 野村さん
- 3000店舗くらいかな。
- 大井
- すごい量ですね。ちなみに、日本以外に世界でどんな国でPRANA CHAIは飲まれていますか?
- 野村さん
- アメリカ、イギリス、ドイツ、シンガポール、マレーシア、香港……などなど。
- 大井
- その国はどのように選んでいるんですか?
- 野村さん
- 面白いのですが……広めているのはほとんど友達なんです。僕と同じように創業者の誰かと一緒に働いていた人が、自分の国に戻って広めたいと活動しています。PRANA CHAIのメンバーも交友関係がある人や身内とかじゃないと許可しないんですよね。
- 大井
- 商業のため、というよりかはちゃんと思いを持って伝えていける人たちに託しているということですね。
- 野村さん
- PRANA CHAIにはコンセプトがあって、「We are not businessman.(僕たちはビジネスマンではない)」って書いてあるんですよ。「We are just chai drinker(僕たちはたただのチャイを好んで飲む人達だ)」って。彼らは、このチャイが好きでただシェアしたいだけ。それに、飲みたいと言ってくれる人に売るだけで「これ使ってください」という営業活動は一切してないんですよ。
僕も日本で同じようなスタイルでやるようにしていて、まず友達になった人に「このチャイ美味しいけど飲んでみる?」と紹介して、気に入ってくれたら使って頂く。そういうふうに広めるようにしています。
- 大井
- ではここからは野村さんが住まれていたオーストラリア・メルボルンの話をお伺いします。私はオーストラリアに行ったことがないのですが、どんな国でしょうか?
- この続きは、Vol.3「スノーボーダーがバリスタになった理由」で!次回は7月29日(金)公開です。どうぞお楽しみに!
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