GLITCHに込めた想い(Vol.1)
こんにちは、CafeSnap発案者の大井彩子です。今回からカフェオーナーと大井の“対談”をスタートすることにしました。
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鈴木清和 氏
GLITCH COFFEE&ROASTERSの代表。バリスタ世界チャンピオン、ポールバセットに師事し、国内外のポールバセットの立ち上げに関わる。自身も2014年のエアロプレス チャンピオンシップ 国内大会にて優勝。15年4月にGLITCH COFFEE&ROASTERSをオープン。志の高いバリスタ仲間と焙煎機を共有しながらクオリティを追及する“シェア ロースティング プロジェクト”を始動。日本のコーヒーを世界に発信するリーダーのひとりだ。
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- 私がこれまでにお話をさせていただいたオーナーのみなさんは、様々な人生経験を重ねてカフェを開き、強い想いをもって続けられている方ばかり。だからこそ、その言葉には重みがあります。そして私自身、その言葉から元気や勇気、そして生きていくうえで大切なエッセンスを教えていただきました。
今回は、私達の会話のやり取りを、そのままCafeSnapのユーザーさんに見ていただきたく“対談”という形でお届けすることにしました。私達の身近にいるカフェオーナーの、絶え間ない努力やチャレンジの数々を知ることで、みなさんが「自分もやってみよう」と一歩踏み出したくなる“きっかけ”になれば幸いです。
- さて、対談、第一回目のゲストは神保町にあるGLITCH COFFEE&ROASTERS代表の鈴木清和さん。ポールバセットで長年勤務され、2015年4月にGLITCHをオープンした鈴木さんのこれまでと、これからとは……?
- 大井
- オープンされたのが4月で、5ヶ月が経ちましたね。ポールバセットで働かれていたころと比べて、今はどうですか?
- 鈴木氏
- 今ですか、今はもう自由ですよ。
- 大井
- 自由ですか(笑)
- 鈴木氏
- はい、自由です(笑)。
色々な違いがありますね。ポールはポールバセットスタイルがあって、それはオーストラリアンスタイルであったり、ポールバセット中でのルールに従ってコーヒーをつくるというのが条件だったんですけど。
GLITCHは自分のルールでコーヒーを作っていくので、自分の表現したいコーヒーが作れるというのが一番大きな違いですかね。美味しいコーヒーを目指すという点では一緒ですけど。
ただテイストというのは、違うと思います。ポールは少しだけ深煎りで、粉の量を結構使ったりするんですけど、この店はめちゃめちゃ浅煎りなので、それだけフルーティなコーヒーになる。そこは、まったく違ってきますね。
- 大井
- “浅煎りで”というのは、鈴木さんが好きな味を目指しているということですか。
- 鈴木氏
- そうですね。もったいないんですよね。いいコーヒー豆をわざわざ選んでいるので。
例えば、いい松坂牛のお肉を買ってきて、それをウェルダンにするかといったら、しないじゃないですか。できるだけレアな方向に近づけていくと思うんですよね。
コーヒー豆も一緒で、消費者目線というよりも、自分が本当に追求したいフルーティなコーヒーを目指すと、やっぱり浅煎りになっていきます。
- 大井
- 「GLITCH」という名前の由来を教えてください。
- 鈴木氏
- GLITCHは、システムのバグ(故障・異常)なんですけど。何かバグがあったときに、良い方向と悪い方向、どっちに進むか分からないですよね。悪い方向に進むこともあるし……でもその中でたまに良い方向に進むことがある。
そういうバグや異常が起きたときに見つかる発見。そこだけしか見つからない発見があります。
例えば焙煎がそうですけど、トレーニングを受けて初めて焙煎する人たちのアイデア、「僕はこういう考えでコーヒー豆を焼きたいんですよね」というのが良い情報になったり。間違ったことや、ちょっとズレてやったことが、美味しいコーヒーの発見に繋がったりするんですよね。
そういうのが「GLITCH」の名前をつけた由来ですね。あとは、一つ一つの文字に意味を持たせていて…
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- 私がこれまでにお話をさせていただいたオーナーのみなさんは、様々な人生経験を重ねてカフェを開き、強い想いをもって続けられている方ばかり。だからこそ、その言葉には重みがあります。そして私自身、その言葉から元気や勇気、そして生きていくうえで大切なエッセンスを教えていただきました。
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