体に優しいコーヒーの秘密(Vol.1)
プレミアム対談、第二回目のゲストは蔵前にある SOL’S COFFEE の荒井利枝子さんです。焙煎手法に“特別な想いが込められた”コーヒーを引き継ぎ、20代前半で移動販売からコーヒー屋をスタート。コーヒー屋として、若手経営者としてどのように成長してきたのかを伺いました。
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荒井利枝子さん
SOLISM 株式会社代表。2009年インテリア専門学校の同級生2人で自家焙煎珈琲屋「SOL’S COFFEE」を設立し、キッチンカーSOL’S号による移動販売を開始。“体に優しい焙煎”を徹底しながら、蔵前エリアを中心に店舗を拡大。2015年には焙煎機を構えるSOL’S COFFEE ROASTERYをオープン。
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- 大井
- 初めてSOL'S さんのコーヒーを飲んだ時「美味しくて飲みやすい!」と感じたのですが、どのようなコーヒーを提供されているのですか?
- 荒井さん
- コーヒーは“体に優しい”をコンセプトにしています。もともと、専門学校で出会った友人の父が内科医の先生で、コーヒーを好きでよく飲んでいたそうです。でも「胃がキリキリするのがすごく気になる」と言っていて。
それで、ある有名な焙煎士さんに「コーヒーを飲むと胃がキリキリとするのですが、改善する方法はありませんか?」とお手紙を送ったんです。
そしたら「ちゃんと焙煎し、悪い豆を取り除いたコーヒーは体に優しいですよ」という返答があって。そこから、先生(友人の父)とその焙煎士さんとの交流が始まり、焙煎を習うようになり、実際、自分達で焙煎をするまでになりました。
その後も“体に優しいコーヒー”の研究を重ねていた矢先、先生が突然亡くなってしまって……。その時期に、私が初めて“体に優しいコーヒー”を飲む機会があり、そのコーヒーにとても感激して広める仕事をすることを決意しました。
焙煎手法は、ニュークロップと言われている新しい豆だけを使い、生豆も湿度や温度を気にして保管しています。そして、ハンドピックも2回行っています。最初のハンドピックは精度を特に高く。「これくらいはいいかな」という豆も、ちゃんと取り除いて、形の良いものだけを焙煎し、特に焼きムラがでないように細心の注意を払っています。さらに焙煎後もハンドピックで焦げた豆や、割れた豆、ムラがある豆を除クリアな味に仕上がるよう目指してます。
- 大井
- 先日、私もあるところで手焙煎を体験させてもらった時に、少しハンドピックをしただけで、「これは大変だ」と感じたのですが……、2回もハンドピックをするなんて、すごく大変じゃないですか?
- 荒井さん
- はい。もう大変です……ほんっとに(笑)。ハンドピックの夢を見るくらいで、若干ノイローゼ気味です(笑)たぶん他のカフェのみなさんもされていると思うんですけど、みんなどうやっているんでしょう……。知りたいくらいです。ほんと、夢にでてくるんで。(笑)
でも、例えば、焦げている豆や、割れている豆、煎りムラがある豆をそのまま残しておくと、飲んだときに胃がキリキリする原因になるんですよ。あとは時間が経ったときに、鋭利な酸味を感じたり、雑味を感じる、ということはそういうのが原因なので、ハンドピックは必ず2回行っています。
- 大井
- だからSOL'Sさんのコーヒーは、すっと通るような透明感があるんですね。
- 荒井さん
- ありがとうございます。
- 大井
- 荒井さんは、SOL'S COFFEEをどんなお店だと思っていますか?
お店のコンセプトとしては、“出国窓口”という意味の“departure(デパーチャー)”です。うちは……
- この続きは、CafeSnap内のプレミアムコラム記事「Vol.2 幸せを発見する才能」にて公開しています。ぜひCafeSnapにてチェックしてみてくださいね
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