期待とプレッシャーの向き合い方(Vol.3)
Coffee TRAMの古屋達也さんとの対談Vol.3。コーヒー愛好家から時に寄せられる、期待とプレッシャー。嬉しくもあり辛くもある、その表裏一体の重圧にどのように向き合っているのかを伺いました。
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- 大井
- 踏み入った事をお伺いすると……「古屋さんは大坊珈琲店で働いていた」という冠がいつもあると思うんですけど、例えば記事などで紹介されるときに、もともと働いていらっしゃったことを書かれたりするのはどう思いますか?
- 古屋氏
- これ、思うんですけど……
事実ですよね。それを出さないというも変だし、書かれるのも当然だし、それは普通のことだと思うんですよ。
- 大井
- その経歴があることで、プレッシャーだなって思うことはありますか?
- 古屋氏
- 最近ですね、それは。ちょっとずつプレッシャーになってきたのかなって。最近になって思うって言うのも変ですけど。もちろん、最初のころも緊張感はありました。
- 大井
- お客さんに言われたりしますか?
- 古屋氏
- 勝手に自分が感じているだけかもしれません。お客さんの数も徐々に増えてきて、ひとりひとりから感じていたものが少しずつ増えて、最近ちょっとずつプレッシャーみたいに感じるのかもしれません。
- 大井
- 期待されることや、プレッシャーをかけられることはどう捉えていますか?人によっては「辛い」という人もいれば、逆に「やる気でる!」っていう人もいますよね。
- 古屋氏
- それだったら辛いほうに向きますよ。「ほっといてー」っていうタイプの人間です。(笑)
ただ、周りというより、自分がそう思っているだけなのかなって思いますけど。プレッシャーに思うことが、全くなさ過ぎるのも問題ですし。
- 大井
- では、そのプレッシャーと、うまく向き合われているのですか……?
- 古屋氏
- ……
んー
- 大井
- あんまり気にしていない??
- 古屋氏
- んー
……
……
……
結構、気にしていると思います。
ただ……
その……
自分は……
結構コーヒーのこと好きなんですよ。
そこまで好きじゃないのかと思っていたんですけど。でも自分はコーヒーのこと好きなんだなと、最近つらつらと思っているんです。それで、なんとかなるかな、みたいな時期じゃないでしょうか。しょうがないですよね、そればっかりは。
- 大井
- 大きなプレッシャーがあったとしても、「コーヒーを好き」という気持ちで前に進んで行けるということですか?
- 古屋氏
- 「コーヒーが好き」という気持ちがあれば、コーヒーを作っていられるということですね。
というのも、自分のやっていることはプレッシャーうんぬんを抜きにして、前に進んでいくというよりは、自分の足元をずっと掘り続けている気分なんです。「自分の好きなコーヒーは何なのか?どんなものなのか?」一問一答している感じです。そうやって、自分の好きなコーヒーを考えて、自分で定義して、自分で作ることで、“プレッシャーと向き合うんじゃなくて、コーヒーとうまく向き合おうじゃないか”と思うようになりました。
- この続きはVol.4の「自分好みのコーヒーを作るために大切なこと」で!次回更新は、10月30日(金)です。お楽しみに!
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