みんなに愛される“優しい料理”の作り方(Vol.3)
CafeCafeの堀利弘さんと美佳さんご夫妻にお話を伺っている対談Vol.3。美味しい料理を作るおふたりがこだわっているのは、“素材”だけではないそう。おふたりが一番大切にしていることとは?
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- 大井
- 素材以外に、美味しさの秘訣はありますか?
- 美佳さん
- 「本当に美味しいものを食べてもらいたいな」って思って作っていますね。
- 利弘さん
- やっぱり気持ちが料理に入るんですよ、できあがりに。美味しく食べてもらいたいと思うと、少し手間だけどこれをもう一つやったほうがいいとか思ったり。味もそうだけど、見た目も美味しそうにできるんですよね。
- 大井
- 美味しくなるために手間をかけて、丁寧に、手を抜かない。
- 利弘さん
- 「美味しく作ろう」思うと、ちょっと手間をかけることは全く嫌じゃなくなるんですよね。「美味しくしたい」という気持ちが一番大事じゃないかなって思いますね。
- 利弘さん
- あとは、食べる人に“ちょっとした気持ち”を使うことで、美味しく出来上がるかなと思います。子どもが食べるんだったら、いつもより少し柔らかくしたり、歯が悪い人には……、ちょっと具合が悪そうな人には……、って何か少しずつ変えていますね。食欲がないと言われれば、「こんなのはどうですか?」っていつもと違うものを作ってみたりね。
- 大井
- 食べる人を意識しながら作られているということですよね。
- 利弘さん
- よく来て下さる人は健康状態が分かるから(笑)できることはしたいんですよね。それも楽しいんです。
- 大井
- 風邪引いたときに気にかけてくれるお母さんみたい(笑)優しさや愛情がありますね。
- 美佳さん
- これは、ふたりでやっているからこそできることなんですが「自分たちがこうしてあげたい」って思うことをやってあげたいんです。最近、特にそういうことを大切に思いますね。それが“ベストを尽くす”ということで、食べる人にもきっと伝わると思っています。あと、いただいた相談はできるだけ挑戦するようにしています。
- 利弘さん
- そうだね、そうだね! 急な誕生日ケーキとか(笑)
- 大井
- すみません! 本当に、そうですよね!(笑) 私の誕生会をチームのメンバーがCafeCafeで開いてくれたときに、前日の相談だったのに、あの豪華なケーキをお作りいただいたと聞きました。
- 利弘さん
- なんとかしてあげたいと思うんですよね。
- 美佳さん
- もちろん、できないときは「すみません」って言いますけど、できるときは精一杯やると自分も幸せな気分になるんです。ほんと倍以上に返ってきます。カフェってお金だけじゃなくて、いろいろ得るものがあるんですよね。
- 大井
- 他に得たものというのは?
- 美佳さん
- お店をやらなければ知り合えなかった人から、普段聞けない話を聞いたり何かを感じたり。若い子からは新しいことを教えてもらって、年配の方からは今までの経験を教えていただいているので、すごくありがたいです。
自分とは全然違う考え方をポロッといわれると「なるほどね!」と思ったり。自分の固まっていた考え方がほぐれるというか「こういうのもいいんだ!」と思うことはありますね。
- 利弘さん
- そうだね。
- 大井
- すごく柔軟ですね。自分と合わないからといって跳ね除けるのではなく、自分と違うものも受け入れられるというのが、この温かい雰囲気に繋がっているのかなという気がします。
- 美佳さん
- ちょっとしたひと言が、すごく残ったりね。嬉しかったりね。
- 利弘さん
- うん、すごくたくさん色々なものを頂くんですよね。
- この続きはVol.4の「小さな幸せを積み上げた15年」で! カフェ業界と人が刻々と変化してきたこの15年で、おふたりがどのようにカフェを続けてこられたのか伺いました。
次回更新は、11月17日(火)です。お楽しみに!
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