CafeSnapの舞台裏 ~私達が大切にしていること~(Vol.4)
特別企画としてお届けしている「CafeSnapチームの舞台裏」。今回は、私達がCafeSnapを作るうえで大切にしていることをお話しました。各プロデューサーとエンジニアの立場から思うこと、そしてチームのみんなが共通して持っている想いとは?
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- 岩井
- CafeSnapを作るうえで、みなさんがどんなことを意識して作られているのか、教えていただけますか?まず、辻さん。
- 辻
- プロデューサーの観点だけではないかもしれないですけど、「ビジョンに向かいながら、ユーザーが使いやすいように追求する」だけですね。
僕達5人は「個性の光るカフェを通じて、人々の心を豊かにし、幸せにしたい」と思っているので、衝突しても目指す方向に向かって一緒に突き進んでいけますし、目的が一緒なので誰かが考えて発言したことも信頼ができる。プロデューサーだから、エンジニアだからという役割分担を超えて、同じようにユーザーの課題と向き合うことを意識しています。そういうところは他チームやプロダクトとはちょっと違うかもしれないかもしれないです。
- 岩井
- 大井さんはどうですか?
- 大井
- 「ユーザーのことを想い、お店の人のことも想って作る」というのは意識しています。大切に想うのは喜んでほしいからなんですけど、なんでも“作るときに込めた想い”というのは伝わるんだなと実感していて。
例えば料理とか、思いをこめれば美味しくなるというのはその通りだなと思っていたんですが、アプリも同じなんですよね。アプリって、デジタルで、超最先端なものじゃないですか。デジタルなものを介して作り手の気持ちは伝わるのか、正直、最初は分からなかった。世の中に様々なグルメサービスがあって、ネットにもリアルにもいろいろな人がいる中で、「どんな人がCafeSnapを使ってくれるんだろう、もしかしてすごく批判的な人が集まってくるかもしれない」って、最初はすごく不安でしたね。
カフェは決して完成していなくて、それが魅力でもあるのですが、私達のプロダクトと一緒で常に成長途中にあるんですよね。なにかすごく抜き出ているものもあるかもしれないけれど、改善できるポイントもあるかもしれない。そういうときに私は、カフェの個性や魅力的な部分を伝えて、そのカフェを知ってもらいたいなと思っていたので、同じようなユーザーが集まってくれたらいいなって漠然と考えていたのですが、カフェが好きな人たちのことを想って作ったり、オーナーさん達のことを想いながら作った結果、いまアプリを使ってくれている人たちは本当にカフェが好きな人たちばかり。カフェに対して、あたたかくポジティブなコメントを残してくれる人が多いんです。
それに最近、投稿文に「ありがとう」と書いてくれてくれる人が現れて。お店の人がその投稿を見ているかわからないのに「今日も美味しいコーヒーでホッと一息つけました。ありがとう」って。「ありがとう」という言葉を書いてくれる人がでてきたときに「あ、私の気持ちは伝わっているな」と。これまでにも感じていたのですがそれが確信になりました。それは、すごく嬉しかったですね。
- 岩井
- 鶴貝さんはいかがですか?
- 鶴貝
- 僕は昔からアプリを作っているんですが、結構細かいところにこだわるんですよね。例えば、アプリをタップしたときに、アニメーションなどなにかしらのフィードバックを返すようにしています。
アプリは「使っていて気持ちいい」というのがすごく大事だと思っていて。特に小さい画面だけでアプリは簡潔していて、ウェブみたいに情報がたくさんあるわけではないので、小さいボタンひとつひとつにアクションをつけて、「ちゃんと動いているんだよ」って反応を返しながら、気持ちよく使えるように設計しています。
- 岩井
- なるほど。福田さんはいかがですか?
- 福田
- プロデューサーだけでなく、エンジニアも「ユーザーの課題はなにか、ユーザーにとって本当に使いやすいのか」というのは意識して作るようにしていますね。
- 岩井
- 具体的に課題とは?どんなことを解決されたのですか?
- 福田
- いっぱいありますね。最近だと、ユーザーからの店舗登録申請(※)です。
※CafeSnapでは、現在掲載されていないカフェをユーザーからのリクエストでアプリへ登録申請することができます。
- 福田
- これまではカフェの掲載店舗数がなかなか増えないという課題があって、カフェを検索してもでてこない、ユーザーが掲載リクエストしても運営側は店舗確認を必須にしていたのでアプリに追加されるまでに時間がかかっていました。ユーザーとしては、自分が行っているカフェや、好きなカフェ、応援したいカフェの写真を早く投稿したい、というニーズであり課題があったのですが、それがうまく叶えられていなかったんです。
去年の秋から、ユーザーの店舗登録申請が届いたら、運営側が確認後、なるべく早くアプリに反映していくという方針に変えたことで、店舗数が劇的に増えて、ユーザーの課題を解決しました。
- 岩井
- これによって店舗数はどれくらいふえたのですか?
- 辻
- すごく増えました。ローンチから一年間で800軒の掲載でしたが、いま1800軒ほど。
- 岩井
- 店舗数が増えたことで、ユーザーも増えたんですか?
- 大井
- はい、このアプリに参加しようと思ってくれる人が増えて、これまで以上に店舗のリクエストがくるようになりました。また、写真を投稿してくれる人が増えたり、お店の方が自分で登録申請してくださることもあります。
今までだったら、知ることができなかった良いカフェを、ユーザーの方やお店の方が申請をくださって、写真が投稿され、別のユーザーがその写真を見てお店に行くという流れができてきているので、これはすごくいいことだと思いますね。
- 福田
- あともうひとつ、ユーザーはアプリの改善点で的確なことを言ってくださるんですけど、エンジニアとしてどう考えて作っていくか、というところは気を遣っています。その機能をつけることで何かが崩れたり、長期的に続けていくのが難しい構造になってはエンジニアとして作りにくくなるので、客観的にトータルで考えて、どうやって設計していくのかは重要視していますね。
- 岩井
- なんでもかんでも足していく、というよりかは、引き算もしながら、よりスマートにスタイリッシュに作っていくことが大事ですよね。
- 鶴貝
- アプリは、シンプルに維持しておくのがすごく難しくて、長年やっているプロダクトだと、どんどん機能を追加したくなってきちゃうんですよね。でも、そこは先ほど言ったみたいに、うまく引き算しながらシンプルに維持する。それはエンジニアとしては意識していますね。
- 岩井
- 私、アプリを作っている方って尊敬していて「なんとなくで使える」というのがすごいなって思うんですよね。説明書とか見なくても使えるでしょ。
- 福田
- はい(笑)作っていて思うのは、ユーザーの方はなかなか文字を読んでくれないんです。説明を出してもすぐに消してしまう。だからこういう風に使ってほしいという制作側の想いや意図を、文字じゃなくてどうやって伝えるのかは、すごく難しいなと思いますね。でも、そこが大事なのかなって思います。
- 岩井
- 奥が深いですねー。どうですか鈴木さん?
- 鈴木
- エンジニアという視点と、一人のユーザーとして考えながら作っているんですけど、ユーザーがどんな風にカフェを探したくなって、CafeSnapに辿り着くのか、どのようにユーザーがアプリを使いすすめていくのか、そのストーリーはすごく大切だなと思っています。エンジニアは画面や機能をパーツで作っていくので、そのひとつひとつの前後にあるストーリーやバックグラウンド、使い終わった後の体験を意識しながら作るようにしていきますね。
- この続きは、CafeSnap内のプレミアムコラム記事「CafeSnapの舞台裏 ~制作メンバーの想い~(Vol.5)」で!次回更新は1月19日(火)です。お楽しみに!
インタビュアー:岩井愛佳
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