10年の鳩時計人生、そしてこれから(VOl.5)
神保町にあるシュヴァルツヴァルトカフェのオーナー芹澤さんにお話しを伺っているプレミアムコラム、Vol.5は「10年の鳩時計人生、そしてこれから」。芹澤さんの今後の目標と、恒例の「あなたにとってカフェとは?」を伺いました。
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- 10年前に販売した鳩時計との再会
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- 芹澤さん
- ちょうど昨日ですけど、10年前に私が販売させてもらった時計をメンテナンスしてほしいということで鳩時計が戻ってきたんですよ。10年前は会社も今ほどの規模ではなくて、ひとり机一つでやっていた時代なので、「その頃の自分が検品していたんだな~」と思ったらその時計がすごく愛おしくなってしまって。
「あ、今とはここが違うんだな」とか、「このポイントは当時はチェックしてなかったんだな」とか、ひさしぶりに10年前の思い出が蘇ってきました。会社をスタートさせてまだどうなるかわからない頃の時計が、これまでちゃんと動いていたということは、すごく嬉しかったですね。
- 大井
- 成長した息子に会うみたいな。
- 芹澤さん
- なんか不思議な感覚でしたよ。よく動いていてくれたなと。モーターや部品を全部きれいにして、新品同様になったので「よし行って来い!」みたいにまた送り出しました。
- これからも驚きと楽しみを作り続けたい
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- 大井
- シュヴァルツヴァルトの今後の目標やプランはありますか?
- 芹澤さん
- 今年で3年目になるのですが、この3年間で色々なことを試して、色々なものを変えてきました。例えばお店の内装もそうですし、メニューもそう、営業時間も何パターンも試しているんですね。今後は、今リピートしてくださるお客様がたくさんいらっしゃるので、「驚きや楽しみを、期待してくださる方をどれだけ増やせるか」ということを常に考えながら進んでいきたいと思っています。
- カフェはふと立ち止まれるカンマやピリオドのような存在
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- 大井
- 最後にインタビューさせて頂いている方全員に「あなたにとってカフェとは?」を伺っています、芹澤さんにとってカフェはどのようなものですか?
- 芹澤さん
- 私の場合は、生活の中でいつも頭の中にいろんなことが浮かんでいます。なので、カフェはそれをいったん整理する場所ですかね。例えば、ひとつのセンテンス(文章)で言ったら、その中にあるカンマやピリオドみたいなものと言いますか……ちょっと立ち止まりたい時に行きたくなる場所だったり、気持ちを切り替えるときに立ち寄る場所だと思っています。
今日は色々なことをお話させて頂きましたけれど、私はだいたい時間ができた時に何かしらいい方向に進むアイデアが浮かぶので、これからもただ突っ走るだけでなく、カフェでちょっとした休憩挟みながら進んでいきたいなと思います。
- 大井
- わかりました。貴重なお話をありがとうございました。
- 次回、5月20日(金)からは、bean to bar チョコレートで一躍注目を集めているMinimalの山下さんと田淵さんが登場。Minimalのコンセプトから、コーヒーとチョコレートの共通点まで様々なお話をお伺いしました。どうぞお楽しみに!
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